相互運用性
カテゴリ: デジタルヘルス・プラットフォーム
相互運用性(インターオペラビリティ)とは
相互運用性(Interoperability)とは、異なるメーカー、異なるシステム、異なる組織の間で、データが「意味を保ったまま」正確に交換・利用できる能力のことです。医療DXにおける「一丁目一番地(最重要課題)」と言われます。
例えば、A病院の電子カルテ(富士通製)のデータを、Bクリニックの電子カルテ(NEC製)に移したとき、文字化けしたり、項目がズレたりせずに、そのまま読み込めるか。これが相互運用性です。
概要と重要性
医療情報は非常に複雑で、方言(ローカルルール)の塊です。「心筋梗塞」を「AMI」と書くカルテもあれば、「急性心筋梗塞」と書くカルテもあります。この言葉の揺らぎや、データ形式の違いが、データ連携を阻んできました。
相互運用性が確保されないと、連携システムを作っても、人間がいちいちデータを手入力で修正しなければならず(スパゲッティ状態)、実用になりません。自動化・効率化の大前提となる概念です。
最新動向と技術的詳細
3つのレベル: 1. **基礎的相互運用性:** データが送れる(物理的接続)。 2. **構造的相互運用性:**データの形式が決まっている(XMLやJSONなど)。 3. **意味的相互運用性:** 言葉の意味(語彙)が統一されている(標準コードの採用)。 現在は最難関である「3. 意味的相互運用性」を実現するために、標準病名マスターやHL7 FHIRの普及が進められています。
将来展望
相互運用性が完全になれば、「医療情報銀行」が実現します。自分のデータを自分で預託し、好きな病院や研究機関に貸し出すことができるようになります。
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